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はじめてなみがうまれたひ
久々に見た海は凪いでいた。よく見ていた鹿島灘とは違い、海岸の曲線がゆるやかで、それでいて勾配の強い砂浜。生憎の曇天だが徐々に東から晴れてきて、次第に色がはっきり浮き立つのを眺めていた。思い思いの強さで寄せてはかえす波は、時折膝より上まで捲った裾を濡らした。写真で切り取るように、言葉に残しておきたい。不意に訪れる何気ないワンシーンを、まるっと。どうしたって分かち合えないものを、言葉によって分かち合ったり、そうしようと、する。描こうとしている日々の重なり、偶然のアンサンブル。そんな論理や理屈じゃない場所にある感情があって、言葉にならないような跡を残していく。それが自然に生まれる瞬間は、体の中を風が吹いたように、気持ち良い。くすぐったくないけど、こそばゆい。祈ることをやめて、走り出すとき、生きている音がするね。ながいまばたき、怖かったのはきっとそのせいだね。あくびみたいなさけびをしていたい。愛について僕が分かることはとても少ない。まったくないと言っても過言ではない。星がきれいなことも、たんぽぽがなぜきいろなのかも、遠くの戦争の原因も、何故色があるのかも、わからないことばかり。誰かが言う真理が溢れていても、またほかに真理が存在していて、でも、それでも、目をつむって、それを信じてみたい。ぼくにもきっとできる。あなたにも、できる。八木重吉の詩のなかにある表現を借りるならば、鞠のようにぽくぽくと言葉を転がすことができた。最後に今の気持ちにぴったりのその詩をかいておく。ぼくはいま、だんだんうれしいし、だんだんたのしい。

まりは
ぽこ ぽこ ぽこ ぽこ ぽこ ぽこ
わたしも ぽこ ぽこ
ぽこ ぽこ ぽこ ぽこ

ぽくぽくと ひとりでついていた
わたしの まりを
ひょいと
あなたになげたくなるように
ひょいと
あなたがかえしてくれるように

まりを
ぽくぽくつくきもちで
ごはんをたべたい
: hryk(Vox.) : - : - : posted by f--ca
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